本に似ている|小川糸「ライオンのおやつ」
2024.04.11
#小説
#本屋大賞
書名:ライオンのおやつ
著者:小川糸
出版:2019年10月9日・株式会社ポプラ社
ページ数:255頁
amazon:https://amzn.to/4cCsSrJ
好き:★★★★★
こんな人におすすめ:人生に疲れた人、あたたかい気持ちになりたい人
どんな本?
若くして余命宣告を受けた主人公・雫。残されたわずかな人生を、瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに。そこでは、毎週、入居者がリクエストした「思い出のおやつ」が振る舞われる。何をリクエストするか悩みつつ、日々のご飯や島の自然、犬の六花との触れ合いの中で、生きることと死ぬことに向き合っていく物語。
誰にでも訪れる最期の日。その日までに、自分の人生と向き合おうという気持ちになれます。
読んだきっかけ
もう一度読みたくなった。人生と向き合いたくなったのかも。
感想
この本は、紙の書籍で読んだほうがいいかもしれない。読み進めるごとに左半分の厚みがどんどん薄くなっていって、雫の命の残りを教えてくれているみたいだった。
人生って本のようなものなのかな。本を読み返すように思い出を振り返ることはできるけれど、そこに書かれている内容、過去を変えることはできない。でも、同じことが書かれているのに、受け取り方は都度変わるよね。これも思い出を振り返った時に似ている。そして、どの本も、どの人生も、絶対に終わりが来る。物語の長さは、本が完成するまで知ることはできないし、人生も終わりの日を前もって知ることはできない。私の人生は今どのあたりにいるのかな。読者目線で見てみたい気もする。
自分の人生の舵は自分で取るしかない、とは言われるけれど、実際は自分の力でどうにかできることはないんだろうな。だからといって、なんでも身を任せていればいいってもんでもないんだろうけど。ほどほどに頑張りつつ、あとは自然に任せるってのが、気楽に生きるための方法なんだろうなあ。まあ、これが難しいんだけどさ。
明日病に倒れて、余命宣告されたら、私はどうするだろうか。きっと雫みたいにわんわん泣き喚いて、八つ当たりして、自分を許せなくて、何もできなくなるかもしれない。まだやりたいこともたくさんある。せめてものあがきで、長生きしたいという意思を神に示すためにも、健康的な生活を送ろうかなと思った。