百か事典

評価して、評価されて|高瀬隼子『新しい恋愛』

評価して、評価されて|高瀬隼子『新しい恋愛』

2025.06.09

#小説

#恋愛

書名:『新しい恋愛』
著者:高瀬隼子
出版:2024年9月12日・株式会社講談社
ページ数:192頁
amazonhttps://amzn.to/43WnbkU

好き:★★★★☆
こんな人におすすめ:恋愛にもやもやを抱えている人、マッチングアプリを使用している人

どんな本?

『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した作者の新作。
恋愛をテーマにした5篇の小説が収録されている。

読んだきっかけ

いつも行く図書館に、いつもあったから。

芥川賞の人の作品じゃん!
装丁も可愛いし、読んでみよう。という軽いノリだった。

感想

軽い気持ちで手に取ったけど、面白かった。

1作品目と表題作が好みだった。

 自分が好きだと思った人の、仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのに、「そう思っている」他者がいる事実だけで、ほんのり、またほんのり、好きが削られていく。

41ページ|高瀬隼子『新しい恋愛』

他者評価、さらにはもう一人の自分がつけた評価によっても、削られていくよな〜。マイナスにしかならない。アプリはいつだってそう。
最近、評価するのは良くないと気づいたと友人が言っていて、その通りなんだけど、どうしてもしちゃうじゃん、と思った。いろいろな人と会って相対評価をするのは大切だけど、対象を相手ではなく自分に向ける必要があるのかもしれない。

表題作は特に、心臓を掴まれたような感覚になった。現在がこのまま続いていくと思っているけど、過去の話として語られる日もいつか来てしまうのだなあ。

心を開いて、素直に恋をしたいとずっと思っているのに、できないのはなぜなんだろう。そもそも、恋はしたいと思ってするものではないのかもしれない。
誰と会っても、「この人と恋愛できるか」という思考になってしまって、真っ直ぐ相手を見ることができない。電話の方が話しやすくて、直接だと黙り込んでしまうのは、こういった理由もあるんですよねえ。

1年ぶりに記事書いた!ひっさびさすぎる。サイトよ、放置してごめんよ。

技術がないときに作ったサイトだから、なんか、気になるところがありすぎて気持ち悪いな。
どこかで大規模改修を行わないといけないかもしれない。