本気になれるかな|クォン・ナミ「ひとりだから楽しい仕事」
2024.04.04
#エッセイ
書名:ひとりだから楽しい仕事 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活
著者:クォン・ナミ(著)、藤田 麗子(翻訳)
出版:2023年1月20日・株式会社平凡社
ページ数:240頁
amazon:https://amzn.to/43LtMxP
好き:★★★★★
こんな人におすすめ:翻訳家になりたい人、外国文学が好きな人
どんな本?
数多くの日本文学を韓国に広めた翻訳家・クォン・ナミさんのエッセイ。「翻訳家っていいなあ」となんとなく思っている私たちの心に釘を刺してくれる一冊。本当に、一筋縄ではいかない大変な仕事だと思う。それでも、全部ひっくるめて楽しい、幸せだと言い放つ彼女の強さに感服。
読んだきっかけ
翻訳に興味があったから。
感想
翻訳家、いいなあ。
この本を読み終えてもなお、そう思ってしまう。
何でいいと思った?と、自分に問いかけてみても、「外国語をすらすら母国語に変換できるのがかっこいい」「自分で物語を考えたり、論理立てて文章を書くことは苦手だけれど、書かれている文章を元に変換していく作業は多分得意だから」「翻訳機にかけた文章ではなく、血の通った文章にしたいから」とか、生ぬるい理由しか出てこない。ただ単に、ただ外国語をしっかりと理解できるのが羨ましくて、ただただ憧れなんだろうなあ。
そんな憧れだけで挑戦するのはやめたほうがいいのかな。でも、やってみたいんだよな。できるのかな、自分に。失敗しない?今の英語力、フランス語力でできるの?とかいろいろ考えてしまう。考えるだけで、全く行動に移していないのが、自分のだめなところだよ、ほんと。
娘さんの靜河(ジョンハ)さんとの関係性もいいなあ。というか、娘さんが立派すぎて。私、自分の親に美味しいもの食べさせてあげようとか思ったことないよ。いや、思ったことはあるんだけど、行動に移せていない。いつも食べさせてもらってばかりだ。全然親孝行できていないや。いつまでも子ども気分でいるけれど、それでいいんだろうか。比べるものではないとはわかっているけれどさ。思うだけで行動しないのが本当に悪いところだよね。
翻訳家になりたいかも!っていう不純な動機で読み始めちゃったから、純粋に楽しめていたのか不安。でも、面白かった。日本のエッセイとリズムが違うっていう紹介文を見たけれど、何の問題もなく、すいすい読み進めることができた。
本当に、頑張りたいと思うなら、まじでやらないと。本気で。